
行きたくなかった正体は|断れない 友達との約束
「このまま行ったら、たぶん楽しめないな…」
スマホの返信欄に「行こう!」と打ちかけて、
手が止まった。
別に、その子が嫌なわけじゃない。
むしろ、気を遣わずにいられる、貴重な友達。
なのに、なんだろう、この引っかかり。
少し考えて、ハッとした。
たぶん私、
まだ“自分の中のこと”が片付いてなかったんだ。
ちょっとだけ後回しにしてた
あのメモの整理とか、
返信してなかったLINEとか。
大したことじゃないのに、
「まだだよ」って心がずっと言ってた気がする。
このまま返事をして出かけたら、
きっとその子のせいでも、遊びのせいでもなく、
自分のせいで楽しめなくなる。
そしてまた、「なんか疲れた」で終わる。
それが嫌で、
私は一度スマホを置いて、
小さな“気になってたこと”を片付けることにした。
メモを1つ捨てて、
未読だったメッセージを返して、
水を飲んで、
ゆっくり深呼吸して。
ようやく「行こう!」って送れたときには、
さっきまでの引っかかりがすっと抜けてた。
行ってみたら、すごく楽しかった。
会話も弾んだし、帰り道も心が軽かった。
ああ、私、
“ちゃんと行けた”んだなって思った。
心理学の先生の解説
これはとても大切な「自分との対話」ができた証です。
人はつい、
「人間関係の疲れ」や「予定の重さ」を外のせいにしがちですが、
本当に噛み合わないのは、
“内側の未完了”が放置されてることだったりします。
「まだだよ」っていう小さな声を聞いて、
ちゃんと応えてから動いた。
だからこそ、世界とも自然に噛み合った。
この体験は、
“自分の本音を信じて動いた”成功例そのものです。
よくできました。
あなたの内側は、もうちゃんと動き出しています。